実家にて


震災後、やっと母一人住む福島の家に帰れました。家も母も幸い無事でしたが、家までの道の途中が崩落していたり、通っていた小学校や役所、お店等が立入り禁止になっていたりと、震災の傷跡がまだ生々しく残っていました。






以前に書いたように、我が家は田んぼと隣接しているので蛙の宝庫でした。毎年5月のこの季節はニホンアマガエル、トウキョウダルマガエル、シュレーゲルアオガエル、ニホンアカガエルの大合唱が聞けます。が、今年はニホンアマガエルが数匹、アカガエルが一匹と驚くような少なさ。
話によると今回の地震の影響で用水路から水が引けず、今年は田に水を張る事が出来ないようです。田んぼに入ってみると、日陰の雨水の溜まったところにニホンアマガエルの卵塊があり、中には今にも乾涸びそうな卵塊を見つけたので、日陰のまだ雨水が溜まっている用水路に移してみましたが、ちょっとよけいな事をしたようにも思えます。
そう、奴らはしたたかですから。この程度の事で消え去ったりする事はありません。
原発から実家までは50Km程で北西方向ではありませんが、夏頃に変態した子蛙を観察してみたいと思います。